Safran Groupは毎年「Grand Prize Safran Innovation Awards」を開催し、グループ内のイノベーションを評価しています。
今年はESIの産業用VRシステム IC.IDOユーザーである仏Safran Nacelles 社が、「A330 neo nacelles」の設計・生産においてVR技術の活用とその成果が、Safran Group内でノミネートされた93個のプロジェクトの中から選ばれ、最高評価を受けました。
Safran Nacelles社は、2015年上半期より新製品開発・プロセス設計にVR技術を活用することを決め、IC.IDOユーザーであるBoeing 、Airbus、Renault3社に約6ヶ月間にわたるヒアリングを行った後IC.IDOを導入しました。その後、設計仕様や組立順の妥当性、生産設備の配置、作業者の姿勢の検討、作業者のトレーニング等、幅広い領域で活用しています。
Safran Nacelles社では、「A330 neo nacelles」の開発において、VRを使用して開発期間をこれまで要していた60ヶ月から42ヶ月に短縮し、A330ジェットライナーの新しいエンジンオプション(NEO)のためにAirbus社からの要求のあった短納期に対応することができました。また、英国のBurnley工場において、A330 neoスラストリバーサの組立て作業検証にもバーチャルリアリティを活用し、今後も新たなプロジェクトにも展開していく予定です。
アジア地域において広報・マーケティングを担当する。