PAM-SMCの成形解析により得られる繊維配向テンソルは、ESIの構造解析ソフトウエアVPSへ引き継ぐことができます。
成形解析と構造解析のモデル間で繊維配向テンソルのマッピングが実行され、構造解析モデルではマイクロメカニカル均質化による局所材料特性が計算されます。
右記は、成形解析効果の考慮あり・なしの違いです。
成形解析考慮なしでのヤング率E11は均一値10.817GPaであるのに対し、成形解析考慮ありでのヤング率E11は6.052~16.806GPaの偏りが発生していることが確認できます。
下記は、圧縮負荷をかけた際の変形アニメーションです。
成形解析を考慮しない場合はパン部で材料が破断するのに対し、成形解析を考慮する場合はフランジ部で材料が破断する違いが確認できます。
2008年 日本イーエスアイ株式会社 入社。薄板金属成形解析業務を担当したのち、現在は樹脂複合材成形解析を兼務。製造業各社に向けた技術サポート、コンサルティング業務に従事。