近年、軽量化・高効率化の影響により、自動車コンポーネントの設計技術・材料技術はますます高度になり、『製造工程で、いかに製品性能を作り込むか』といった検討が重要となってきています。
ESI の提唱するEnd to End Solution では上記のような部品の加工から組み立て工程を経て製品の性能評価までをCAE 上で行ない、製造工程での全ての影響を考慮することで、従来よりさらに高い精度での性能予測を可能としています。
・製造工程を考慮した疲労耐久解析
プレス・溶接・圧入工程を忠実にモデル化し、各工程での残量応力歪を引き継ぐことで、最終的な疲労強度性能への影響を評価します。
・ダイカスト工程を考慮した衝撃解析
ダイカスト製品の強度は、充填中の表面酸化物の巻き込み量に比例して低下していきます。
本事例では、ダイカストシミュレーションで算出した巻き込み量に応じた材料強度をあたえ、衝撃シミュレーションをおこなうことで、実機テストとの良好な相関をえることができました。
・製造工程の影響を考慮した強度予測
製造工程の影響による、最終製品の性能を予測します。プレス成形による残留応力や
溶接による相変態や残留応力の影響により最終製品の性能は大きく左右されます。
エンジニアリングサービス会社で構造・溶接CAEに従事。2018年日本イーエスアイ(株)入社。SYSWELD・Visual-Assemblyといった溶接・組み立てソフトを担当。