この度は新型コロナウイルスの影響により、未曾有の事態への対応でご多忙のことと存じます。
今回は、先日リリースをいたしましたPAM-COMPOSITES 2020.0の新機能を一部ご紹介させて頂きます。
PAM-FORMに実装済みの機能である、Separation Stress*1 に対する接触計算の安定性が向上しています。
(*1プリプレグのように層間(Ply間)に粘着力を発生させ、PlyとPlyが密着して変形する挙動を表現するパラメータ)
旧バージョン2019.5ではPly端部におけるエッジの挙動が不安定となり、要素の異常変形を引き起こすことがありましたが、バージョン2020.0では安定した計算が可能となっています。
PAM-RTMでは、温度&硬化度依存で入力された粘度値を基に、等温における粘度-時間カーブの自動描画機能が実装されました。
Custro-Macosko model等のフィッティングモデルや、Look up tableによってプロット入力された物性値の妥当性を事前に確認することが可能です。
当記事にてご紹介する機能は以上です。
日本全体が大変な状況ではありますが、今後とも変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
2008年 日本イーエスアイ株式会社 入社。薄板金属成形解析業務を担当したのち、現在は樹脂複合材成形解析を兼務。製造業各社に向けた技術サポート、コンサルティング業務に従事。