衝突回避やACC(車間自動制御システム)機能などのADASや自動運転に使用されるミリ波、サブミリ波レーダーのデバイスは、車のデザイン性や外部環境の影響を考慮して、樹脂部品などのパーツに隠れた位置に配置されています。
レーダーは高周波の電磁波をターゲット(車両や方向者、路上構造物など)に照射し反射波を観測する事によって、距離や相対速度、角度を算出します。このときレーダーデバイスの近傍にあるフロントグリルやエンブレム、バンパーカバー、近傍金属構造物などによって、反射や減衰、回折などの影響を受け、レーダー波の進む方向や強さが変化する場合があり、顕著な場合にはレーダーシステムに誤検知や検知出来ないなどの問題が発生する可能性があります。
高周波電磁波解析ソリューションのCEM Oneでは、シミュレーションによってこのような問題を早期に予見し、開発期間の短縮や問題の対策に貢献する事が可能です。
表面電流分布
電気機器メーカーにて電磁接触器の設計に従事し、電磁界解析の経験を積む。1999年より現在まで日本イーエスアイ(株)にて電磁波解析を担当し、主に自動車関連メーカーの解析をサポート。