SimulationXの各種産業別に適用が考えられる事象について紹介します
今回は医療機器を事例にフロントローディング型の開発への適用についてです。
SimulationXは複数の物理分野(マルチドメイン)に渡るモデルを作成し、相互の影響について計算ができるツールです。と言うのはお約束の向上ですが、開発段階で様々なシミュレーションを行っておくことは、試作を行う前の段階で生じる可能性のある不具合を見つける事や製品性能の最適化を検討することも可能にします。
特に医療機器に関して、例えば計測器ならば正確な数値を出力する為に機械本体が振動を起こすことは避けなければなりませんし、同様のことが患者に直接影響を及ぼす手術機器や内視鏡にも言えます。これが試作を行った際に問題として挙がってしまった場合、手戻りにかかる工数と費用は計り知れません。SimulationXを用いたマルチドメインのシミュレーションを行うことにより試作数を減らし、開発に関する期間の短縮と費用の削減が期待できます。
2004年、日本イーエスアイ(株)入社。自動車をはじめ各種産業分野のCAE受託解析業務及びVPSの技術サポートに従事。2016年からSimulationX及びVPSとの連成解析関連の受託解析業務、サポート、プリセールスエンジニアとして従事。