本日は接触を考慮可能な Contact Element に関するお話です。
SimulationXでは、下図の様に、Linear Mechanics(1D)、Planar Mechanics(2D)、MBS Mechanics(3D)ライブラリにそれぞれ Contact Element が用意されており、円や線、任意の形状同士の接触を簡単に考慮することが可能です。
Contact Element には、接触剛性、減衰、接触面の摩擦係数等がパラメータとして設定可能です。
接触条件は、Polygon-Editor という機能により、半自動的に設定出来ます。
上で紹介しました MBS Mechanics(3D)ライブラリのContact Elementを使用して、試しに自動車と人体の簡易的な衝突解析モデルを作成してみました。
自動車と人体、腕と胴体、太腿及び脛同士に接触条件を付与しています。
事象時間1sec で 計算時間は 約1分弱 でした。
(Contact Element を多数使用する場合は、それに比例して計算時間は長くなります)
上図は自動車と人体の衝突がメインのモデルになりますが、モデルのある一部分だけはどうしても接触を考慮してモデル化したい!、という様な場合にも非常に便利なエレメントです。
完成車メーカにて主に駆動系のNV解析(1DCAE)に従事。2018年、日本イーエスアイ(株)に入社。SimulationXのCAE受託解析業務、サポートを担当。