CEM One
アンテナ・EMCといった電磁波に関する課題を1つの総合ツールで解決
ESIが提供するCEM Oneは、電磁波関連機器・部品の解析設計を支援する高周波電磁波解析専用ソリューションです。電波を利用した機器の増加やさらなるEMC規制など増え続ける電磁波問題に対して、CEM Oneは開発・設計から試験・検査まで強力に支援します。
CEM Oneでは、多様なアプリケーションに対応してFDTD(有限差分時間領域法)、MoM(モーメント法)、PTD(物理光学的回折理論法)、CRIPTE(BLT法)等の解析手法が選択可能で、さらにカップリングやハイブリッド、MDMM(Multi Domain Multi Method)手法を駆使して最も効率の良い解析環境を提供します。
Benefits of CEM One
- 解析手法ごとの利点を生かしたカップリングによる最適化・効率化
- 小規模デバイスと大規模筐体のマルチスケールシミュレーション
- 緊密な接続に対応した暗号化機能によるフレキシブルかつシームレスな連携
- パワフルなメッシュ生成機能と大規模モデル対応GUI
Radar
ADAS・自動運転で "ドライバーの目の代わり "となるセンシング技術の一つであるレーダーは天候や明るさなどの外乱に強いという特徴があります。
しかしながら、開発においてはレーダー装置の近くにあるフロントグリル、エンブレム、バンパーカバー、近傍金属構造物による反射、減衰、回折、屈折、干渉により、レーダー波の方向や強度が変化し、レーダー装置の誤検出や故障などの不具合が発生する可能性があるためシミュレーターが欠かせません。
CEM Oneでは塗装モデル化機能やデバイス暗号化機能などを使用して車両取付状態でのレーダー特性評価を行う事が出来ます。
Antenna
アンテナの種類は500種類以上あり、日々新しいアンテナが開発されています。その数あるアンテナの中から目的に合ったアンテナを探すのは設計者にとって大変な作業です。アンテナの性能は、製品に搭載されている金属部品や製品を持つ人体の影響で大きく変化します。このような複雑な条件下でのアンテナ性能を確認するためには、三次元電磁界解析が必要です。
CEM Oneではカップリング機能などを使用して車両内アンテナの最適配置検討を効率良く行う事が出来ます。
EMC
EMC問題はスイッチングなどによる電磁界の不要放射や電磁入射による誘導電流発生などの現象で、電磁界結合によるノイズ問題の要因となります。
筐体スリットからの放射やケーブルからの放射特性などの結果から、対策部品を追加したり、筐体の構造やケーブル束の構造・配策を変更した場合の効果を調べる必要があります。
CEM Oneでは専用のケーブルシミュレーターと3Dシミュレーターを組合わせることにより、このようなエミッション及びイミュニティ現象に対して詳細に検討を行う事が出来ます。