SimulationXの各種産業別に適用が考えられる事象について紹介します
今回は海洋構造物の設計を事例に試作品試験が困難な場合に対するMBD(Model Based Desigh)の有用性を述べてみたいと思います。
現在、石油や天然ガスの大部分は深度2000m以上の深海に存在しており、数多くの海洋プラントが建造されて稼働しています。
ノルウェーに拠点を置くagito社は25年以上に渡り、特に油圧関係の設計を得意とした企業で、その経験を活かしSimulationX開発のパートナーとして海洋プラント設計に特化したライブラリを作成しています。
もちろん、他のSimulationXライブラリのエレメントと共存させてユーザーの要求を満足するモデル作成が可能です。
これらのプラントは建造される場所が海洋上であることから、その環境は非常に厳しい場合を想定しなければなりませんが、その規模が巨大である為に製品のテストも困難です。その為、設計段階において高いレベルの信頼性を確保しておく事が必要であり、災害やコストが掛かってしまう様な自体を避けるためにもバーチャルテストは必要不可欠なものとなっています。
この様にSimulationXには物理分野別のライブラリの他にも、各種産業別に特化したライブラリも提供しています。
2004年、日本イーエスアイ(株)入社。自動車をはじめ各種産業分野のCAE受託解析業務及びVPSの技術サポートに従事。2016年からSimulationX及びVPSとの連成解析関連の受託解析業務、サポート、プリセールスエンジニアとして従事。