IC.IDOはVer.11からHMDを正式サポートし、それに合わせて新しいレンダラーを導入しました。HMDでIC.IDOを使用するためにはこの新しいHelios Rendererが必須となります。
どころで、このHeliosレンダラーはHMDだけではなく、Desktop、CaveやPower-wallなど他の環境でも動作することはもちろん、既存のRendererと比べ、高いレンダリング・パフォーマンスを出しています。
性能差をより明確にするために、少し低スペックのノートパソコンを使用しました。
数値的に比較するものはFPSですが、このFPSは一秒に移す画像の数を示し、人間が違和感を感じないのが60.0FPSだと知られています。60に以上になれば違和感が少なくなります。特に画面の転換が激しく、目と画面の距離が非常に近いHMDの場合はVR.SICKによる酔を防ぐために、90fps以上を勧めています。
今回はデスクトップでの検証であり、最高fpsを60に設定しております。60以上になる場合はマシンの方で自動的に画像数を減らし、リソースの浪費を防ぎます。
既存IC.IDOのレンダラーで少し負荷の掛かるデータをロードしました。同時に表示する量が増えるとFPSが低くなっていきます。データは列車一両分で線路や駅なども含めていて、 Triangleの数は約1300万です。
まず既存レンダラーである、SceniX 7 Rendererを使用した場合です。
※画像はBlur処理しております
fpsが60以上だと滑らかとされ、15未満だとカクカクしてしまいますが、
fpsが14.99出ていて、画面のズーム、回転など操作で少し遅れを感じます。
今回は同じデータで同じシーンでレンダラーを「Helios」に変えました。
※画像はBlur処理しております
fpsは59.36で、60に近いので違和感なく使えます。
上にも言及していますが、テストに使ったマシンは性能はかなり低い方ですが、それにしても、FPSが安定してきます。
本記事ではそのすべてを公開することはできませんが、IC.IDOのデモや体験コース、その他のイベントなどでより高いスペックのマシンと「Helios」の性能をご体験いただけます。
HMDでなくても、デスクトップバージョン、Cave、Power-wallでもHeliosを使えますので、ぜひ使ってください。
※Illuminate・Reflectを使われる場合は、既存レンダラーが必要です。
アジア地域において広報・マーケティングを担当する。