CISPR12やECE R10などのEMC規格で規定されている放射イミュニティの解析事例です。車室内ハーネス(ケーブル)上の任意位置(電子機器の接続部など)にソース(電流、電圧)を給電し、車両外部へ放射される電界強度レベルの評価を行う事が可能です。
FDTD法とMTL法(CRIPTE)を組み合わせた3D/MTL解析手法(カップリング)を適用しています。車両の放射イミュニティ解析とはFDTDとMTLを実行する順番が逆となります。
放射イミュニティ:FDTD⇒MTL
放射エミッション:MTL⇒FDTD
本事例では車両の放射イミュニティ解析と同じオーディオケーブル配線の事例をもとに解析設定とソフトウェアの特徴を紹介します。
自動車の放射エミッション解析 | |
モデル名 | vehicle_harn_emis |
総セル数 | 4,777,188 (271*156*113) |
Time step (dt) | 0.38489992E-10 s |
サイクル数 | 50,001 |
吸収境界 | PML(R0=0.01) |
使用マシン、CPU | Windows 10 Enterprise Intel(R) Core(TM) i9-8950HQ CPU @ 2.90GHz 2.90GHz |
CEM3D Ver. | MPP_2.3.3 |
Memory (計算) | 1358 MBytes |
CPU time (計算) | 1.51 Hr. (4 processors) |
電気機器メーカーにて電磁接触器の設計に従事し、電磁界解析の経験を積む。1999年より現在まで日本イーエスアイ(株)にて電磁波解析を担当し、主に自動車関連メーカーの解析をサポート。