このパッケージは、MinGWクロスコンパイラを使用してOpenSUSE環境でビルドされたものでWindowsターミナル(cmd)でOpenFOAMを操作できます。
https://develop.openfoam.com/Development/openfoam/-/wikis/precompiled/windows
下にスクロールすると,Native-Windowsのインストールモジュールダウンロードサイトへのリンクがあります.
しかし,Linuxでのコマンドが使用できないので,Windows上でこれらが使用できるの機能を提供するMSYS2ターミナル*を利用しています。
(*)MSYS2ターミナルはNative-windows版をインストールすると同時にインストールされます
ただし、MSYSでのhomeディレクトリは,Windows側では下記の様に深いところにあります。
C:\Users\user_name\AppData\Roaming\ESI-OpenCFD\OpenFOAM\v2012\msys64\home
注)上記の例はv2012の場合です.また,user_nameはWindowsのログインユーザーアカウントです.ご使用の環境により読み替えて,ご確認ください.
これでは不便なので、Windows上から管理しやすいディレクトリを,ここにマウントする手順を確認してみました。
Msys2でOpenFOAMを起動すると、User name はofuserとなっています。
1)msys2でマウントするディレクトリを作成(ここでは、ofdata という名前で作成)
2)Windows 上で c\:OFDATA を作成 (区別しやすいように大文字で名前を付けています)
3)msys2で /etc/fstab を編集し以下を追記
c:/OFDATA /home/fuser/ofdata
4)Windows 上で 管理者権限で,コマンドプロンプトを起動
起動方法:
https://www.javadrive.jp/command/ini/index12.html#section1
5)シンボリックリンクを作成
mklink /d ofdata c:OFDATA
6)mysy2でのOpenFOAMを終了し,再度立ち上げて確認
case1と名前を付けたディレクトリをWindows エクスプローラー上で作成
MYSYS上で,作成した ofdataに移動
”ls”コマンドで確認すると,case1が確認できます.
これで,MSYS上のhomeディレクトリ直下のofdataディレクトリが,
Windows上のC:\OFDATAとマウントされたことが確認できます.
Windows上でのOpenFOAM利用環境の参考になれば幸いです.
シンクタンクにてリスクマネージメントにCAEを活用,その後,外資系CAEベンダーでサポートエンジニア,技術営業を得て,ESIに入社.OpenFOAMを軸としたCFD関連のエンジニアリングサービスを担当