先日、重機産業に対してSimulationXを取り入れた場合の有用性についてご紹介しましたので、今回は具体的にSimulationXを適用したお客様の成功事例についてご紹介したいと思います。
今回、事例として取り上げますLERBHERR(リープヘル)社はドイツの建設機械メーカーを核とした130を超える企業体で、グループ全体での従業員数は約38,000名になります。その内、約1,000名がホイールローダの開発/製造部門で従事しています。
ホイールローダは現場で動いている間、様々な振動や衝撃を受ける事になりますので、特にサスペンションの信頼性の向上はオペレータの快適性や安全性に重要となります。
SimulationXで構築したモデルの各要素は多くの設定パラメータを持っているので複雑な機械や油圧システムから生じる振動を忠実に再現することが可能です。その為、製品の個々或いは全体の挙動を分析し最適化する事に役立てられました。
このバーチャルプロトタイプに依って、開発初期段階に於ける製品の信頼性向上と変更や修正等に対するコストの削減に繋げることが出来ました。
2004年、日本イーエスアイ(株)入社。自動車をはじめ各種産業分野のCAE受託解析業務及びVPSの技術サポートに従事。2016年からSimulationX及びVPSとの連成解析関連の受託解析業務、サポート、プリセールスエンジニアとして従事。