NvidiaのQuadroは専門的作業に向いている高スペックのGPUです。
しかし、名前だけ見ても、何が新しくてどの部分が改善されてきたのか、わかりにくいですね。
今回はこのQuadroを説明したいと思います。
まず、QuadroとGeforce GTXの違いは?
■ Quadro、Titan
NVIDIA社は一般的にプロセッサーチップセットのみ生産し、
ビデオカードの完成品は別のメーカーが製造しています。
Quadro、TitanはHigh-endモデルであり、NVIDIAが直接に生産します
■ GTX
Geforce GTXはGigabyte社、MSI社など3rd Party ベンダーによって製造されています。
その分、GTXとパフォーマンスや価格差も大きいです。
世代の違いは?
もちろん、新しい方がパフォーマンスは大幅に改善されています。その理由は情報処理を担当するプロセッサーに起因します。NVIDIA社は同世代でも持続的に改良、後続モデルを開発しますが、新しいGPUの登場は一番大きい性能向上につながります。
各世代のプロセッサーの説明になります。
2010年にNVIDIAのエンジニアが開発したFermi GPUは物理構造が改善され、効率の向上を目指しました。
特に並列コンピューティングを大きく改善し、高性能計算を実現しました。
名前はイタリアの物理学者Enrico Fermiの名前から由来しました。
Quadro X000シリーズに搭載されています。
2012年にリリースされたKeplerはFermiの並列処理、発熱、パフォーマンスをさらに改善したモデルです。より多くのCUDAコアを搭載し、
並列処理専用コアの効率を向上した。Dynamic ParallelismやHyper-Qを適応し、CPUの負荷を少なくする同時にGPU利用率を高めました。
2014年 Maxwell GPUが開発されました。NVIDIAは4K以上の表示に注目し、Dynamic Super Resolution (or DSR) Maximum を搭載しました。また、UVM(統合仮想メモリ)機能を適応したことが大きい変化点です。CPUと GPUが 一つの仮想メモリ空間を共有することで、多様なソフトウェアパフォーマンスの向上を目指しました。
2016年にリリースされたPascalです。GP 100、P6000やP5000などPシリーズに搭載されています。今年はVR元年と呼ばれるほど、VRに対する認識が変わってきました。このようなタイミングで、NVIDIA社はHBM2とNVLinkを適応した新しいGPUをリリースしました。HBM2とNVLinkを適応し、メモリのバンド幅、CPUとGPUとの通信を改善させました。これらは情報量が多く、人間の動きにアクティブに反応するVRのパフォーマンス向上にもつながります。
次世代のGPUは、2017年にVoltaという名前でDDR6を搭載するそうです。
2018-MIDにてリリースを予定しています。
新技術が発表されても、時々コスパの良い古いモデルが活躍することもありますが、パフォーマンスは新しい世代の方が断然高いです。
Kepler :Fermi対比約25倍向上
Maxwell: Kepler 対比約35倍向上
Pascal: Maxwell対比約10倍向上
また、詳しく説明していないコア数、メモリ、プロセッサーの速度など詳細は表をご覧ください。
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アジア地域において広報・マーケティングを担当する。