0D/1Dシミュレーションは「実行可能な仕様書」と呼ばれる事がありますが、非常にわかりやすい事例というのが電気回路モデルだと思います。皆さんも小学生で回路図を書き、中学生でオームの法則を用いて計算を行ったりした記憶があるのでは無いでしょうか。
そこで、今回は電気回路をSimulationXで表現してみたいと思います。
繰り返しになりますが、SimulationXで回路図を描け(モデル化すれ)ば回路内部に於ける物理量関係を方程式にしたのと同じですので、そのまま計算を行えば結果を得ることが可能です。
下の様に最も簡単な電源(1.5v),スイッチ(1secでON),抵抗(10Ω)を直列に接続したモデルで、オームの法則に従った当然の結果が得られる訳ですが、左のダイアグラムビューを見れば回路図をそのまま描いているのと同じだと実感頂けるかと思います。
同様にトップ画像はダイオードブリッジをモデル化したものですが、下の左上に示しています交流電源の波形がD1からD4のダイオードにより脈流に整流されています(左下及び右上下図)。もちろんコンデンサーを追加してあげれば直流に近づけていく結果が得られます。
電気回路シミュレータも数多くありますが、これに制御やメカなどを組み合わせて製品全体にモデルを広げていくことが可能であるという点が0D/1Dシミュレーションの強みだと思います。
以上、単純な電気回路モデル化でした。
2004年、日本イーエスアイ(株)入社。自動車をはじめ各種産業分野のCAE受託解析業務及びVPSの技術サポートに従事。2016年からSimulationX及びVPSとの連成解析関連の受託解析業務、サポート、プリセールスエンジニアとして従事。