SimulationX内で用いられる、いくつかのエレメントには上図のsourceの様に小さな矢印が描かれているものがあります。
上図の2モデルではsourceエレメントの向きが逆にmassへ接続されています。また、これらのパラメータとして外力をgravity(デフォルトで変数名として使用可能:9.8m/s2)を定義しています。
計算結果よりmassの変位量を右にプロットすると正負逆の結果になります。すなわちmass1はsource1の+側に+の値(gravity)で荷重が掛かっているので正の方向へ進み、mass2はsource2の-側に+の値(gravity)で荷重が掛かっているので負の方向へ進む事になります。これはわかりやすいと思いますが、下に示している他のエレメントについても同様です。矢印の表示されている方向が正になるので、例えばpropDirEdges43でP-Aが接続されていたとして、Pから油が流入した場合には流入量は負の値で、逆にAからの流出量は正の値として計算させることになります。cylinder1についても同様に値の正負により左右どちら方向に動いたのかが判断できます。
MBSにより動きを視覚化しない場合にはグラフから結果を検証する事が必要ですので、きちんと抑えておきましょう。
2004年、日本イーエスアイ(株)入社。自動車をはじめ各種産業分野のCAE受託解析業務及びVPSの技術サポートに従事。2016年からSimulationX及びVPSとの連成解析関連の受託解析業務、サポート、プリセールスエンジニアとして従事。