OpenFOAMの非ニュートン流体を試してみようと思い,ビンガム流体の計算を行ってみました.
作成した形状の概要図(初期状態)
Brid-Carreau modelを使用して,”フレッシュコンクリートの流動予測手法に関する検討(安藤ハザマ研究年報 Vol.6 2018)を参照しました
https://www.ad-hzm.co.jp/trr/2018/pdf_file/03.pdf
また,物性のタイプに関しては,下記に説明があります.
https://www.openfoam.com/documentation/user-guide/a-reference/a.3-standard-libraries
数式については下記で参照できます
https://cfd.direct/openfoam/user-guide/v4-transport-rheology
比較のため,ニュートン流体物性(通常の設定)での計算も行いました.
ビンガム流体のニュートン流体の結果の比較
界面に速度で色を付けてあります.
結果としては,崩れる界面で若干の違いが判る程度の差異しか得られませんでした.
ビンガムとニュートン流体の界面を重ねた動画です.
差異はほとんど見られません.
少し,係数のnを変更して,違いが出るかを比較しました.
粘性がかわり,結果に差異が見られました.
シンクタンクにてリスクマネージメントにCAEを活用,その後,外資系CAEベンダーでサポートエンジニア,技術営業を得て,ESIに入社.OpenFOAMを軸としたCFD関連のエンジニアリングサービスを担当